仕事の喜び

お仕事をしていてうれしいのは、やっぱりお客様の「ありがとう」の言葉ですね。

先日も結婚一周年の記念旅行に奥様に内緒で旅行を計画されていたご主人に、伊豆の下賀茂温泉のお宿を紹介したところ、とてもよかったと喜んでいただきました。

旅行業界は不況のあおりを真っ先に受ける業種。まして今やネットで何でも予約がとれる時代。今までの同じやり方では生き残りが難しい。仕事自体は、添乗以外は結構地味な作業が多いですし、失敗すれば即クレーム。しかも利益も薄い。自分でもどうしてこんな商売をやっているのかはなはだ疑問に感じることもあります。

それでもお客様からの「ありがとう」「よかったよ」「やっぱりあなたでなきゃ」と言われるとやめられないんですね〜。この仕事。そのためにさらに良い宿、良い旅行を探すことが常になってしまっていて、私には仕事もプライベートもほとんど区別がありません。子供と遊びにいっても、これは仕事に生かせるかな・・と思ってしまいますし、逆に仕事でいい旅館やツアーを見るといつか子供と行こうかなとか考えてしまいます。

最初はそんな自分が不器用で損なタイプだと思っていましたが、著名人にもこういうタイプの人多いようです。

宮崎駿監督も何かのインタビューで、新しいアニメの構想を練り始めたらその他のことは手につかないとおっしゃっていましたし、私の好きな漫画家サイモンふみさんも一番の娯楽はマンガを描いているときらしいです。

先日、ノーベル物理学賞を受賞された益川氏か小林氏、どちらかも時間があったら物理をやりたいとおっしゃられていました。

「好きなことが仕事にできる」のは幸せなことだと最近では思っています。そしてそれで誰か喜んでくれる人がいるのはまたさらに嬉しいことだと思いますね。

でも、もう少しお金持ちにもなりたいな・・・と欲深いbeautiful moonです。