髪型に迷うアラフォー
- 作者: 酒井順子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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タイトルに「ん?」と思った方はアラフォーに間違いないでしょう。
この本の著者、酒井順子さんと言えば、「負け犬の遠吠え」が有名ですが、それ以前より女性の細かな心理描写を巧みな観察眼で描いたエッセイはとても面白く、よく読んでいました。
この「おばさん未満」はアラフォーのアラフォーらしいあり方が、いろいろな角度からアドバイスされていて非常に役立ちます(ホントか?)
特に納得したのが、「髪」の章。
「女は年をとってきてから、どんな髪型にすればよいのだ?」という悩みを描いています。
時々アラフォーと思われる方で、サーファーカットみたいな髪型(昔の工藤静香風に前髪立ってたり)の人がいますが、若い頃の髪型を続けていると
「自分が一番よかった時代のままで感覚がとまっている人」などと言われてしまう。
がんばれば、二十代と同じ髪型、例えばエアリーなゆる髪をキープすることもできる。けれどもその髪型と顔が釣り合わなくなってくるという事態もおこってくる。しかもあまり今風の髪型や服装にこだわっていると、
「あの人、いつまでも若く見られたいのね」という痛い人になりかねない。
一昔前なら、40代に入った人はすべておばさんで、短い髪にオバサンパーマでよかった。しかし今時そんな40代はいない。私達は一体いつ引退(女としての現役)を許されるのか・・・。いつまで頑張りつづけなければならないのか。
みたいな、まぁどうでもいいといえばどうでもいい、しかし、私たちアラフォーにとっては非常に重要なことが問題提起されています。
私もここ数年、黒木瞳みたいなボブにしてみたり、でもやっぱりボブは似合わないことがわかり、ロングにしてみたり、最後の茶髪にチャレンジしたりと試行錯誤を重ねています。
つい先日は、とうとうショートにチャレンジしてしまいました。10年ぶりくらいのショートです。私的には、ボーイッシュなショートをイメージしてお願いしたのですが、床屋さん(最近、床屋さんで髪を切っているMOON)は、大人なショートに仕上げてくれました。10年前と同じ髪型にしようってのがもう無理ですよね。
中年(一体何歳くらいのことなのか)になって、もう髪型なんてどうでもいいわ、と思えるその日まで、私達は髪型にこだわり続けるのでしょう。